勉強は社会人になってから始めた方がトク!忙しい大人の勉強法!

「忙しくて勉強できない」は言い訳!成功者に暇人はいない!

以前、新聞の人生相談で次のような投稿がありました。「50代の男性です。若い頃に漫画家を目指していましたが夢破れ、結婚して以降は妻のため、本意ではない仕事を我慢で続けてきました。最近になって夢を諦めきれない気持ちが強くなっています。仕事を辞めて1年間漫画に専念したいと妻に言ったら猛反対されました。ですが定年後では体力に自信がありません。1年で結果が出せなかったら諦めます。夢を追うのはわがままでしょうか」。

夢をお持ちの方でしたら、この相談者に共感なさる方もいらっしゃるでしょう。「時間があれば、自分だって結果を出せるのに」。とても甘美な空想です。相談を受けた回答者は仕事を辞めることに対してやんわりと反対していました。「漫画は描くつもりになればいつでも描けるでしょう。描きたいなら空き時間に描けば良いではありませんか」。

おそらく、この相談者はわがままを通して仕事を辞めたとしても、漫画を描かないでしょう。そして次には、漫画を描けないのは環境が悪いからだ、道具を持っていないからだ、とあれこれ言い訳を考えるでしょう。おそらく相談者は漫画が描きたいのではなく、嫌な仕事を辞める大義名分として夢を持ち出してきたにすぎません。なぜなら、本当に描きたいのであれば数十年の間に少しずつでも描いていたはずだからです。

時間とお金は似ています。ひと月の生活費が3万円しかなかったら、そのお金で遊びに行ったりブランド物の服を買ったりするでしょうか? ほとんどの人はすぐに買わなくても困らないものは買わずに、最低限必要な食料品や日用品だけにお金を使うはずです。生きるうえで絶対に必要ではないけれど、気に入ったから買うというのは、お金に余裕があるときに取る行動です。つまりお金をたくさん持っていると、余計なものを買いたくなるのです。

余裕がなければ、本当に必要なことにしかお金を使いません。時間もそうではないでしょうか。「仕事が忙しくて勉強する時間がない」と言いながら、好きなテレビを見たりゲームをしたりするために睡眠時間を削っていませんか? 勉強ができないのは、時間がないからではありません。優先順位が低いせいです。勉強より娯楽を優先しているから、勉強ができないのです。もしその状態で時間に余裕ができたとしても、やはり勉強するのではなく、別の楽しみを求めてしまうでしょう。

あなたが勉強できないのは、「時間がないから」ではありません。あなたが他のことを優先しているか、「勉強したくない」と思っているからです。このことを勘違いして、「仕事を辞めれば夢に向かって努力できるのに……!」なんて、思わないでくださいね。それはただの妄想です。成功している実業家のほとんどは、まるで仕事や勉強が趣味であるかのようです。彼らは決して「暇だから」成功したわけではありません。