勉強は社会人になってから始めた方がトク!忙しい大人の勉強法!

英語を読めるようになりたいなら英語を読むしかない!

日本人にとっていちばん身近な外国語といえば英語ですよね。学校で習った当時には習得できなかったけれど、社会人になってから改めて覚えたいという人は多いようです。書店へ行けば英語学習の教材がたくさん売られています。ネット上を探せば、無料の学習サイトもたくさんあります。英語学習者向けに易しい英語で書かれたニュース記事を配信しているサイトもあります。無料ならと試してみる人も多ければ、続かずに諦めてしまう人も負けじと多いのではないでしょうか。

なぜ日本人は英語が苦手なのでしょうか? 理由は簡単です。英語ができなくても困ることがないからです。世界には、英語ができなければ就職や進学が思うようにならない地域もあります。対して日本では日本語だけで生活できますし、高等教育も日本語で受けられます。頑張って覚える必要がありません。それでも覚えようとするのなら、強い動機が必要です。動機がなければ、始めても続かないでしょう。

「英語が読めたらいいな」という曖昧な目標では、英語を読めるようにはなりません。勉強するのであれば、まずは具体的な目標を決めましょう。「好きなファンタジー映画の原作を読みたい」でも「好きな洋楽の歌詞の意味を知りたい」でもかまいません。何かしらのわかりやすい目標が必要です。目標を立てたら、読みたい本を1冊用意して読むだけです。あらかじめ文法や単語を勉強する必要なんてありません。母国語を覚えたときと同じように、無防備に体当たりするのみです。

英語の塾に通うのにはかなりの費用がかかります。それに比べて洋書を1冊購入するだけなら安上がりです。購入した本は、丸暗記してしまうつもりで何度も読みましょう。本1冊分にはたくさんの単語が登場します。1冊だけでもすっかり覚えてしまうほどに読み込めば、2冊目、3冊目を読むのはたやすいはずです。読み方としては、頭のなかで日本語に訳したり、辞書を引いたりせずに、ひたすら次へ次へと読み進めます。

1冊目におすすめの本として、よく中学校の英語の教科書が挙げられますね。中学校の教科書をお持ちならそれを活用しましょう。ですが、教科書に書かれている内容を面白いと感じる保証はありません。面白いと感じなければ、結局読むのが嫌になってしまいますし、覚えることもできないでしょう。新たに本を購入されるのであれば、自分が読みたいと思う本にした方が無難です。「読めるかどうか」は問題ではありません。不思議の国のアリスを読むことが目標なら、最初からそれを読むべきです。

英語に慣れないうちは、文字を目で追っても内容をイメージできません。それどころか睡眠術にでもかかったように瞼が重くなってきます。それは困るという場合には、電車の車内や飲食店の店内など眠れない場所で読んだり、立って読んだりしましょう。眠くなってきたら体を動かします。そして最大のポイントは、毎日続けるという点です。日本で生活するうえで必要のない英語を学ぶのです。「毎日必ず1時間は読む」くらいの覚悟がなければ、決して習得はできないでしょう。