勉強は社会人になってから始めた方がトク!忙しい大人の勉強法!

スケジュール帳は戦友?勉強するための計画の立て方

手帳でなく壁掛けや卓上のカレンダーの方が便利だと思われれば、それでも大丈夫です。大事なのは、身近に置いて毎日眺めることです。少なくとも1日3回は眺めましょう。「やりたいことはあるけれど、つい家に帰るとだらだらしてしまう」という方に必要なのは、時間を意識することです。疲れていると「今日はやらなくてもいいや」と思ってしまいます。それではいつまで経っても達成に近づきません。1日ごと、1時間ごとに「やるかやらないか」で達成への距離が変わることを意識するために、手帳やカレンダーは有効です。

手帳に書き込むひとつ目の目標は、なるべく具体的で、あまり遠くない日付にします。日付が遠いと、「まだ時間があるから今日はいいや」と思ってしまいます。内容は「株で貯金100万円を貯める!」という大きなものより、「買ってきた株の入門書を読み終える」とした方が実行しやすくなります。夢は大きい方が良いですが、手帳に書き込む目標が大きいと、自分自身で空想に感じてしまいます。空想だと思うと、「どうせ無理でしょ」と感じて実行できなくなります。

目標達成の日を決めたら、逆算して詳細な計画を立てます。最終目標が「FPの資格を取ること」で、ひとつ目の目標が「1週間後にテキストを読み終えること」なら、毎日テキストを読まなくてはなりません。テキストのページ数を日数で割って「毎日30ページずつ読む」あるいは「毎日1章ずつ読む」とするのが簡単でしょう。このとき、無理な計画を立てると挫折の原因になります。

ごく限られた「成功者」の話として多いのが、「実家が貧乏で、バイトを掛け持ちしながら寝る間を惜しんで勉強し、有名大学に合格した」というものです。そういった話を聞くと「自分もそれくらい本気になれば何でもできる。だからもっと無理をしよう!」と思いがちです。もちろんあなたにだって、その人と「同じ状況になれば」それくらい頑張れる力はあります。しかし実際には状況が違うのですから、真似はできません。

いけないのは真似をすることではなく、真似をした結果達成できなかったときに「やっぱり自分はできないんだ」と思ってしまうことです。自己否定には何のメリットもありません。せっかくのやる気を失わせるだけです。最初から無理な計画を立てて「自分はダメだ」と感じるリスクを高めるより、易しめの目標を設定して「できた!」と感じられるようにしましょう。

また、「夢が叶ったら幸せになれる。それまでは辛くても我慢しよう」と悲壮な決意で取り組んでは、長続きしません。勉強は旅と同じです。目的地だけを夢見るのではなく、行程も楽しみましょう。むしろ行程を楽しめた方が長く続けられますし、達成までの時間も短いでしょう。手帳には遊びの予定もしっかり入れて、楽しかったことも書いてください。見返したときに「勉強は辛いけど、案外楽しく毎日を送っているな」と思えた方が結果として良いはずです。