勉強は社会人になってから始めた方がトク!忙しい大人の勉強法!

理解するより記憶が先?難しいテキストの読み方

勉強を始めようと気合を入れて買ってきたテキストを開いたものの、難しくて理解できずに投げ出してしまった、そんな経験はないでしょうか? どんなに良いテキストでも、使わなければ宝の持ち腐れです。本はネット通販で買われるという方も多いでしょう。しかしできれば書店で手に取って中身を確認してから買いたいものです。「知らないことを覚える」のはそもそも大変なことです。内容以前に文章でつまづかないよう、読みやすく「自分に合っている」と感じるものを選びましょう。

それでも見慣れない言葉に出合うと、退屈に感じたり苦痛に感じたりします。1回読んで理解できないからといって「自分は頭が悪い」と自信を失くす必要はありません。知らないことに挑んでいるのですから、すぐには理解できなくて当然です。むしろ1回で理解できてしまう内容なら、その本はテキストとしてふさわしくありません。もっと未知の情報を与えてくれる本を選びましょう。

テキストの内容を習得するというのは、その内容を覚えるということです。覚える方法はひとつです。暗記するまで何度でも繰り返し読んでください。「理解しなければ覚えられないのでは」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。理解をするのには時間がかかります。先に覚えてしまえば、それ以降はずっと頭のなかにあるわけですから、じっくり理解できます。意識的に考え続ける必要もありません。覚えてさえいれば、ある瞬間に何かのきっかけで「あれはこういうことだったのか!」と閃くでしょう。

繰り返し読むために大事なのは、1行1行を味わいながら時間をかけて読むことではありません。そんなことをしては、勉強嫌いな人はすぐに嫌になってしまいます。もっと気楽に、とりあえず最初から最後まで読んでください。わからないことがあっても、その都度深く考える必要はありません。「そのうちわかるさ」と読み飛ばしてしまって大丈夫です。本は7回読むとおおよそ理解できると言われています。このうち3回目くらいまでは下調べのつもりでざっと読みましょう。理解が始まるのは4回目以降です。

覚えたい言葉が出てきたら、ペンやマーカーで印をつけるのもひとつの方法です。マーキングした方がより覚えやすいのは確かです。ただし印をつけると、そこにばかり注意がいってしまいます。基本的に、テキストに無駄なことなどは書かれていません。勉強するのであれば、全部を覚えるつもりで最初から最後まで通して読むべきです。印をつけるのは、全体を覚える必要がなくそこだけ覚えたいとき、というように使い分けましょう。

「覚えるまで読むなんてうんざりする」と思われる方は、最初のテキスト選びに気をつけてください。分厚く難しいテキストを、理解も暗記もできないまま1回だけ読んでも意味がありません。それよりも、少ない内容でもしっかり覚えられた方が後につながります。そのためこれからテキストを購入されるのであれば、なるべく薄い本を選ばれることをおすすめします。