勉強は社会人になってから始めた方がトク!忙しい大人の勉強法!

間違えた箇所や覚えられない事柄は一冊のノートにまとめよう!

趣味の勉強であればテキストや実技を覚えることがメインになるでしょう。一方で資格試験の勉強では、問題集を解くことがメインになるかもしれません。テキストで事前知識をつける必要はない、最初から問題集に取りかかった方が良い、と主張する勉強法もありますね。人の頭は見たり聞いたりするだけより、それを思い出したり、誰かに説明したり、ノートに書いたりする方がより強く印象に残ると言われています。問題集を解くというのは、身につきやすい勉強法と言えるでしょう。

新しい知識を覚えるには、繰り返す手間が必要です。テキストを覚えるのであれば、最初から最後まで通して何度も読まなければなりません。問題集を解くのも同じです。印象に残りやすいとはいえ、使える知識にするには繰り返し解いて体に染み込ませなければなりません。ですが問題によって、理解しやすく覚えやすいものと、理解しづらく覚えにくいものがあるのではないでしょうか。

覚えにくい問題、どうしても間違えてしまう問題は、専用のノートを1冊つくって書き出すことをおすすめします。お使いの手帳がノートタイプでメモスペースがたくさんあるなら、それを使っても良いでしょう。常に持ち歩いてスキマ時間に繰り返し眺めれば、自然と覚えられるはずです。もちろん間違えたもの全部を書き出すのは面倒です。問題集を繰り返し解いて、9割方解けるようになっても間違えてしまう問題だけをピックアップしましょう。

ところで間違えたり理解ができなかったりすると、「やっぱり自分は頭が悪いんだ」と自己否定してしまう人がいるようです。あなたがもしそのタイプなら、よく考えてください。その問題ができなくても他の問題ができているのだとしたら、頭が悪いわけでも記憶力が弱いわけでもありません。単純に、その問題が苦手なのです。できない理由は、その問題に関して事前知識がないせいかもしれませんし、あるいは「興味が持てない」のではありませんか?

人の記憶と感情は強く結びついています。感動したり衝撃を受けたりした内容は、それが一回だけの経験でもずっと忘れません。反対に試験の問題など、面白くもなく関心も持てない内容では、何度繰り返してもなかなか覚えられないのが当然です。そういう問題に出合い、それでも覚えなければならないとしたら、繰り返す回数を増やすしか方法はありません。そのためにノートに書き出して持ち歩くことは有効です。

書き出したものには、何かコメントを添えましょう。「何で覚えられないの!」でも「むずかし~」でもかまいません。問題の横に吹き出しをつけて感想を書いておくのです。そうすれば問題の中身には感情を動かされなくても、コメントを見ることで感情が働き、印象に残ります。解答のポイントがあるならそれも添えましょう。また色を変えた方が印象に残ると言われていますね。ペンの使い分けが面倒でも、コメントだけは赤で書くなどすれば、より効果的ではないでしょうか。